時間割生成へのアプローチ

時間割は「半自動化」が最適解

まず小学校の時間割は、様々な事情を反映しながら作られています。

時間割作成に携わっている方は、どのような条件下で時間割を作成されているか、一度言語化されることをお勧めします。

他にもあると思いますが、例えば以下の観点が組み込まれていることと思います。

①教科・学習内容に関する条件

・各学年・教科ごとに法定時数が決まっています。

・図工、家庭科など、連続2時間で入れた方が良いものがあります。

②教室・施設に関する条件

特別教室などの重複が起きないように行います。

③教員配置・働き方に関する条件

専科の先生など、授業を担当できる時間帯が限られている先生がおられます。

④児童の発達・集中力に関する条件

⑤学校行事・特別活動との関係

⑥学年・学級間の整合性

(その他諸々)

このように、複数の観点が存在します。

さらにこの中には、いわば「人間関係」に関わる判断が存在し、時間割作成の自動化・機械化を難しくしているはずです。

半自動化に向けた2つのルート

先に、時間割を作成するルートには3つあることをご紹介します。

実のところ、「この方法がおすすめですよ」というものを1つに絞れないため、順番に意味はありません。3つ列挙していこうと思います。

生成AIを活用する。

生成AIに適切にプロンプトを入力すれば、時間割も生成してくれるようになりました。

ただし、今回はいくつも考慮すべき条件があるため、正確な時間割が完成しない可能性があります。

Excelなど、生成AIが使われていないシステムを用いる。

条件さえ設定すれば、より機械的に時間割を組むことができます。

良くも悪くも、入力した内容に対してそのまま出力されることが特徴です。

さらにもう一つご紹介します。

完全に人力で作業する。

いわば従来の方法ですが、何も「遅れている」と言いたいわけではありません。複数の条件を考慮し人間ならでは判断を行うのは、有効であるということもできます。

さて、時間割作成の方法を2+1つ紹介しましたが、いずれの方法においても言える、重要な考え方をご紹介します。

全てを満たす完璧な方法は存在しない

いずれの方法に頼ろうとも、100点満点の時間割を作ることはほぼ不可能と考えられます。なぜなら先ほどご紹介したように、時間割を作るために考慮するべき事項が多すぎるからです。 時間割は、妥協の中で作られています。だからこそ、必要な条件が反映された60点の時間割ができれば合格と考えることが重要です。

優先順位をつける。

条件を単純にすればするほど、時間割の半自動化は実現しやすくなります。よって、機械に任せるところを複雑化せず、単純に絞ることが重要です。

例えば、時間割作成において重要とされる「事情」なるものを、ご紹介しました。

よくmust / want といった線引きが存在しますが、これらの中で本当に守られていない事項はどれですか?たとえば僕は、この3つなのではないかと思います。

①教科・学習内容に関する条件

②教室・施設に関する条件

③教員配置・働き方に関する条件

この部分は自動化を行い、あとは人間がフォローする。こうした体制が必要かと思います。

指示・修正・確認

特にAIの活用に対して言えることなのですが、「AIに任せたら解決」という思い込みは往々にして発生します。

指示の部分は人間が行い、時間割の作成が完了します。このとき、本当に条件を満たしているか、他に考慮するべきことはないかを確認し、場合によっては作り直すことも必要になってきます。意外と地道な作業を繰り返し、完成に向かっていくということですね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!